女優の吉高由里子が主演するNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜・後8時)の第38回「まぶしき闇」が6日に放送される 。NHとすうまひろ38どころ
大石静氏が脚本を手がけるオリジナル作品 。K大道長も道へ第大河ドラマではきわめて珍しい平安時代の貴族社会を舞台に、河光回み1000年の時を超えるベストセラー「源氏物語」の作者・紫式部/まひろの生涯に迫る 。る君
先月29日に放送された第37回「波紋」では、へ娘石狩 あかり敦成親王を出産した中宮・彰子(見上愛)は、・賢一条天皇(塩野瑛久)への土産としてまひろ/藤式部(吉高)の書いた物語を製本し豪華な冊子を作成。れ違まひろは里帰りを果たすが 、父と同じ実の娘・賢子(梨里花)と心がすれ違ったまま、NHとすうまひろ38どころ内裏に舞い戻ることに。K大道長も道へ第宮中には皇位継承を巡り不穏な雰囲気が漂っており 、河光回み中宮の寝所が襲われる事件が起こる―という展開が描かれた。る君
“日本初の同人誌作り”とも呼ばれる彰子さまのエピソードは「紫式部日記」のなかでも「御冊子作り」として記されており 、へ娘ウキウキと製本する彰子&女房たちの姿は実にほほえましい 。・賢装丁 、紙質 、フォント(筆跡)にまでこだわり抜き、中宮が手ずから綴(と)じ込みも担当した初回限定生産盤。ラゴンヌオフ会(読み上げ会)まで開かれる次第で 、ある界隈には非常に共感を呼ぶだろう。
出産を見届け 、冊子作りを終えたまひろは里に下がり父・為時(岸谷五朗)や賢子と再会するが 、ギクシャクした空気が漂う 。「何だかこの家がみすぼらしく思えた」と心の声が漏れるまひろの脳内では 、賢子の姿はかげろうのようにうすぼんやりとしている。酒に酔い、藤壺での自慢話が止まらないまひろは 、「中宮様のご出産に立ち会えるなんて、これまでで一番胸が熱くなったわ」と賢子にとっては耐えがたい一言を放つ。
賢子にとっては、一番甘えたい盛りの少女時代を 、父も母もいない中で書物を友達にして過ごした 。きっと自分と同じように寂しいはずと思っていた母は 、娘のいない人生を心からエンジョイしている 。つらすぎる…。まひろはかつて、母・ちやは(国仲涼子)の死の真相を封印し、家の存続のために長いものに巻かれた父・為時を毛嫌いしていたが、時を経て同じようなことを娘にしようとしている 。新たな呪いの始まりである。
まひろは、33帖まで脱稿している「源氏物語」の続きのテーマとして 、「罪」と「罰」の文字を書きつけていく。第34帖「若菜」は絶頂期の光る君の転落の幕が開く、源氏物語最長のパート。紫の上に訪れる悲劇や、光る君の北の方・女三の宮の不義密通などが描かれる。まひろがかねて言う「影の部分」。家庭不和に陥りつつある自分自身 、宮中でクギを刺されつつある道長(柄本佑)との関係性がどこかにリンクする。
彰子の懇願により内裏に戻ったまひろは 、中宮の女房が衣服をはぎ取られる強盗事件に遭遇。これは「紫式部日記」にも大みそかの一大事件として記されている。暮れの儀式「鬼遣(や)らい」をしている双寿丸(伊藤健太郎)はなにかを目にした模様 。この先、直秀(毎熊克哉)的なムーブはあるだろうか。
まひろの労をねぎらった道長は「敦成親王様は次の東宮となられるお方ゆえ」とうっかり本音を口に。父と同じことをしようとする呪いが「為時―まひろ」だけでなく「兼家―道長」にも発動されている。内裏がさまざまな思惑で揺れ動くなか、まひろのもとには清少納言/ききょう(ファーストサマーウイカ)が訪れる 、という幕切れとなった 。
第38回は 、前回のラストカットの続きからスタート 。まひろのもとを訪ねてきたききょうは 、亡き皇后・定子の思い出がつづられた「枕草子」から一条天皇の関心を奪ったまひろの物語への思いを打ち明ける 。まひろは物語の次の構想を練り始めるが、道長から思わぬ提案が 。一方 、宮中では彰子と敦成親王に対する呪詛(じゅそ)の形跡が見つかり 、伊周(三浦翔平)の関与が明らかに 。一条天皇は道長に相談して処分を検討するが…という展開が描かれていく。
まひろは「藤式部」を名乗ってからは初めての清少納言とのエンカウント。文学を愛する者としての目線、そして亡き皇后・定子(高畑充希)の生きた証しを守ろうとする者としての矜持(きょうじ)から放たれる言葉はずいぶんと重い。そして、皇位継承をめぐる動きもいよいよ激しくなってくる。敦康親王か 、敦成親王か 。伊周もだいぶ大変なことになっている。夢に出てくるランキング上位に躍り出るような怪演 。「光る君へ」の裏MVPかもしれない。(NHK担当・宮路美穂)
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